本記事では、楽天モバイルのエリアの確認方法や、電波がつながらないときの対処法について解説します。
楽天モバイルを検討してるけどエリア状況や電波が不安な方は、是非チェックしてみてください。
楽天モバイルの最新キャンペーンはこちらでまとめています。
楽天モバイル、“プラチナバンド” 700MHz帯での商用サービスを開始 | プレスリリース
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※記事内の金額は全て税込み表記となります。
楽天モバイルのエリア確認方法
楽天モバイルで提供される回線には、次の2種類があります。
- 楽天回線
- パートナー回線(KDDI)
楽天回線は楽天モバイルの自社回線で、基地局は楽天モバイルによって設置されたものです。
パートナー回線はauのローミング回線です。
楽天回線が届きづらいエリアに対し、auの回線でカバーしているというわけです。
楽天回線とパートナー回線が提供されているエリアマップは、公式サイトから確認できますよ。
ローミング提供エリアのみ確認されたい方は、以下のリンクで確認できます。
パートナー回線が廃止となりますが、人口カバー率は今までよりも広くなっているので、安心してくだだい。
新規の方は人口カバー率99.9%の最強プランのみ申込み出来るようになります。
楽天モバイルのエリア外だと繋がらない?
楽天回線のエリア外であっても、パートナー回線があれば繋がります。
2023年5月11日に、KDDIと楽天モバイルは新たなローミング協定を締結しました。
これまでにローミングで提供されていなかったエリアにもパートナー回線が提供されることが決まっています。
特に都市部においてパートナー回線で提供されるエリアが増える見込みであり、繋がりやすい回線になるでしょう。
楽天モバイルのエリア内でも繋がらない時もあるので注意!
楽天モバイルでは、4G 人口カバー率が98%(2022年10月時点)となっていますが、提供エリア内に入っていても、繋がらないときがあります。
この要因は、楽天モバイルに割り当てられている「周波数帯」にあります。
周波数とは
まず、周波数について説明しましょう。
周波数とは電波が1秒間に振動する回数のことで、単位はHz(ヘルツ)で表されます。
たとえば2.1GHzであれば、1秒間に2.1億回振動する電波を表します。
周波数が低いほど伝播する距離が長く建物を回り込みやすい
周波数は次の特徴があります。
- 低い周波数:伝送する距離が長く、建物を回り込みやすい(屋内でもつながりやすい)
- 高い周波数:たくさんのデータを一度に送信できるが、伝送できる距離が短く建物を回り込まない(屋内でつながりにくい)
周波数が低いほど電波する距離が長く、建物を回り込みやすい特性を持ちます。
つながらないエリアをなくしたい携帯電話事業者にとっては、周波数の低い電波の取得は欠かせません。
楽天モバイルはプラチナバンドを保有していない
以上を踏まえて、携帯電話キャリアに割り当てられている周波数帯の一覧を見ていきましょう。
周波数帯とは、各社が利用する電波の周波数の一帯のことです。
項目 | 周波数帯域 | 楽天モバイル | NTTドコモ | ソフトバンク | KDDIグループ |
---|---|---|---|---|---|
4Gの周波数帯 プラチナバンド | 700MHz帯 | ◯B28 2024年6月27日〜 | ◯B28 | ◯B28 | ◯B28 |
800MHz帯 | (◯B18) ※パートナー回線 | ◯B19 | - | ◯B18/B26 | |
900MHz帯 | - | - | ◯B8 | - | |
4Gの周波数帯 それ以外のバンド | 1.5GHz帯 | - | ◯B21 | ◯B11 | ◯B11 |
1.7GHz帯 | ◯B3 | ◯B3 | ◯B3 | ◯B3 | |
2.1GHz帯 | - | ◯B1 | ◯B1 | ◯B1 | |
2.5GHz帯 | - | - | ◯ | - | |
3.4GHz帯 | - | ◯n78 | ◯n77 | - | |
3.5GHz帯 | - | ◯B42,n78 | ◯B42 | ◯B42,n78 | |
5Gの周波数帯 | 3.7GHz帯 | ◯n77 | ◯n78 | ◯ | ◯n77/n78 |
4.5GHz帯 | - | ◯n79 | - | - | |
28GHz帯 | ◯n257 | ◯n257 | ◯n257 | ◯n257 |
携帯電話事業者においては、周波数帯が1GHz未満のものを、「プラチナバンド」と呼んでいます。
周波数が低い電波を利用できるため、色々な場所でつながりやすいからです。
このプラチナバンドは、ドコモ・KDDIグループ・ソフトバンクは保有していますが、楽天モバイルは保有していません。
楽天モバイルが新規参入した2019年には、すでにプラチナバンドが3社に割り当て済みだったからです。
プラチナバンドを利用できないため、楽天モバイルの電波は建物の中に入ると電波が弱くなってしまい、届きにくくなってしまうのです。
よって楽天回線エリアである(=電波が基地局から出ている)にも関わらず、インターネットに接続できない現象が発生してしまいやすいのです。
楽天モバイルのエリア内で繋がらないときの原因と対処方法
楽天回線のエリアであるのにも関わらず繋がらない場合は、原因として大きく3つが考えられます。
- 楽天回線の電波が端末に届いていない
- 機器の不具合
- 楽天モバイル側の回線障害
原因ごとに対処方法を解説していきます。
楽天回線の電波が端末に届いていない
1つ目の原因として考えられるのは、楽天回線の電波がスマートフォンまで届いていないことです。
エリアマップでは楽天モバイルの回線エリアであっても、基地局からの距離が長くなることで届きにくくなったり、建物や遮蔽物の影響で届きにくくなったりします。
電波が届かない原因の場合の対処方法は、次の3つとなります。
- 窓を開ける
- 場所を移動する
- 自宅であれば屋内用アンテナを設置する
窓を開ける
屋内でつながりにくい場合は、窓の近くに行ったり、窓を開けたりすることで電波状況が改善される可能性があります。
電波は窓から入ってくるので、窓が多い部屋のほうが繋がりやすいのです。
場所を移動する
遮蔽物が障害となっている場合は、場所を移動することで電波をキャッチできるかもしれません。
遮蔽物がなく無線基地局を見通せるエリアに、移動してみてください。
自宅であれば屋内用アンテナを設置する
電波状況を改善したい場所がご自宅であれば、屋内用アンテナを設置する方法もあります。
小型の無線基地局のようなものなので、ご自宅で快適に楽天モバイル回線を利用できるようになります。
楽天モバイルでは、「Rakuten Casa(楽天カーサ)」という商品名で提供されていますよ。
光回線のONUに「Rakuten Casa」を接続して利用するもので、光回線を引いていることが条件となります。
月額利用料は無料で本体代も0円で貸し出されるので、費用負担なく利用できますよ。
機器の不具合
2つ目の原因として考えられるのが、機器の不具合です。
機器の不具合については、次を試してみてください。
- 機内モードをオン・オフする
- スマホを再起動する
- SIMカードを抜き差しする
機内モードをオンオフする
いったん機内モードにしたあと、再度機内モードを解除してください。
機内モードにすることで、モバイル通信とWi-Fi、Bluetoothが遮断されます。
機内モードをオフにすると、スマートフォンがモバイル回線を取得しようとするので、楽天回線を取得できるかもしれません。
スマホを再起動する
スマートフォンに何らかの不具合があることで、ネットに繋がらないのかもしれません。
機内モードを試してもうまくいかない場合は、スマートフォンを再起動してみましょう。
SIMカードを抜き差しする
物理SIMを利用して楽天モバイルを利用している場合、SIMカードの読み込みがうまくできていないのかもしれません。
スマートフォンのSIMスロットを引き出し、SIMカードを取り出しましょう。
柔らかい布でICチップ部分を拭いたあとSIMカードを再度セットし、ネットにつながるか試してみてください。
楽天モバイル側の回線障害
何をしてもうまくいかない場合は、楽天モバイル側の回線障害が考えられます。
楽天モバイルの公式サイトをチェックして、回線障害が起きていないか確認してみてください。
楽天モバイルの人口カバー率は嘘!と言われる理由
2022年10月時点での楽天モバイル回線における4G人口カバー率は、98%となっています。
人口カバー率が98%というと、ほとんどの地域で利用できそうなイメージをもちますよね。
ただ先にも述べたように、プラチナバンドを保有していないため、楽天回線の電波は建物内部に届きにくいのです。
せっかく4Gの人口カバー率が98%であっても、実際に利用できている人は実際の数値よりも少ないでしょう。
2023年秋にプラチナバンドを取得できる可能性も
プラチナバンドを持たない楽天モバイルですが、2023年秋にプラチナバンドを取得できる可能性があります。
というのも、特定ラジオマイクや高速道路交通システムで利用されている700MHz帯の帯域を、総務省が2023年秋に割当を目指すと発表しているからです。
楽天モバイルに割り当てられることが決まっているわけではありませんが、楽天モバイルはプラチナバンドの獲得に意欲を示しており、有力な候補の一つとなっています。
プラチナバンドを獲得し、基地局を整備することで、つながりやすさの面が向上するかもしれません。
楽天モバイルのエリアに関する口コミまとめ
楽天モバイルのエリアに関する口コミを、良い口コミと悪い口コミに分けてまとめました。
楽天モバイルのエリアに関する良い口コミ
まず、良い口コミを見ていきましょう。
楽天モバイルのエリアに関する良い口コミをまとめると、次の3つとなります。
- 問題なく利用できる
- 昔よりつながるようになった
- ホームルーター代わりに利用したい
問題なく利用できる
ひとつ目は、電波で苦しむことなく問題なく利用できるというものです。
電波の問題がないのであれば、料金は最安なので、最もお得に利用できますね。
楽天モバイルずっと使ってるけどデメリットを感じない
エリアによっては電波問題を時々聞くけど、自分は電波で苦しんだ事がないのでメリットしかない
特に夫婦で5000円以下+基本電話代無料+期間限定ポイント支払いが嬉しい😌
添付画像は2人分
なんだかんだ楽天モバイル強いと思うんですけどね🤔 pic.twitter.com/CTvgk0r1ip
— かずたく@貯金箱 (@salary_chokin) May 5, 2023
昔よりつながるようになった
2つ目のよい口コミは、昔よりも電波がつながるようになったというものです。
以前は全く電波が繋がらなかったところにアンテナがたち、バッチリつながるようになったとのこと。
楽天モバイルの決算資料によると、2023年4月時点での4G 屋外基地局は57,358局で、2020年12月時点から約5倍に増えています。
ユーザーの利便性は、昔よりもはるかに向上しているといえます。
佐渡のセントラルタウン付近に楽天モバイルのアンテナが建ったらしく館内バッチリ。実家も問題ないレベルに改善。
ありがたい。が、利用者が10倍はいるイオン新潟南もなんとかしてくれw https://t.co/Bmo3tGRTun
— ぽん (@yoshi_hon) May 5, 2023
ホームルーター代わりに利用したい
3つ目の口コミは、4Gエリア内で楽天回線につながるのであれば、ホームルーター代わりに使うのに適しているというものです。
楽天モバイルは無制限に利用できるので、置き型のホームルーターとしても利用可能です。
ツイートされた方は引っ越し先がも楽天回線エリアになっているため、利用する頻度が増えたようです。
楽天モバイルは5G少な少ないけれど4Gでもエリア内でつながるなるら、ホームルーター替わりにつかうには適しているのよね
引っ越してからは楽天モバイル超つかってるわ~#楽天モバイル— わんだほ〜 (@wandahoo35) May 10, 2023
楽天モバイルのエリアに関する悪い口コミ
楽天モバイルのエリアに関する悪い口コミについても見ていきましょう。
楽天モバイルのエリアに関する悪い口コミをまとめると、次の3つとなります。
- 繋がらない
- ローミングがなくなったら繋がりにくくなった
- 郊外や屋内が繋がりにくい
繋がらない
1つ目の口コミは、電波がつながらないというものです。
楽天モバイルの通信エリアに入っているにも関わらず、繋がらないとのこと。
基地局から離れている場所だったり、基地局と端末の間に障害物があったりするのかもしれません。
なんとか繋がったw
楽天モバイル通信エリアなんだがどういう事?💢
エリアマップは嘘か⁉️💢💢
楽天モバイルは契約者への説明責任を果たせ‼️💢😡💢 pic.twitter.com/Kt9zbdcNoS— ジュニア2世 (@D7Exhr2Ee8La3Sk) May 8, 2023
ローミングがなくなったら繋がりにくくなった
2つ目の悪い口コミは、ローミングがなくなったら繋がりにくくなったというものです。
実は2023年5月までは、ローミング回線を徐々になくしていく方向でした。
ローミング回線がなくなると楽天回線1本になるため、屋内の窓がない部屋や地下ではつながりにくくなってしまいます。
ただauのローミング回線を強化する方向になったため、2023年5月以降にローミング回線が強化されることで、エリアの問題は解消されるでしょう。
地上のエリアカバー率で強引にローミング打ち切った結果、屋内の窓がないところや地下で全く繋がらなくなったから解約したんだよな。やっぱり時期尚早だった
楽天モバイル、au回線利用拡大 基地局整備の負担軽減へ(共同通信)#Yahooニュースhttps://t.co/1DG1u4o8lj
— ばなな (@pananananaq) May 10, 2023
郊外や屋内が繋がりにくい
3つ目の悪い口コミは、郊外のエリアや、都心であっても屋内はつながりにくいというものです。
ツイートされた方は、楽天モバイル1回線だけではなく、デュアルSIMで別の回線を契約することを検討されているようです。
やはり楽天モバイル単体はきついな、郊外もそうだけど都心でも屋内は結構きついところがある
他と契約してデュアルSIMでいくか・・・— れい (@leiarai) May 10, 2023
楽天モバイルのエリアに関するよくある質問
ここまで楽天モバイルの回線エリアについて確認してきましたが、契約前によくある質問も確認しておきましょう。
パートナー回線につながるから楽天回線につながらなくても大丈夫?
2023年5月12日に新プランが発表され、パートナー回線の通信制限が撤廃されました。
以前のプランは5GBまでしか利用できませんでしたが、新プランではパートナー回線であっても、無制限に利用できますよ。
楽天モバイルのエリア回線よりも他社のキャリア回線のほうが高速?
ドコモ・au・ソフトバンクが楽天モバイルよりも速いということはありません。
パートナー回線が強化された楽天モバイルが最強
楽天モバイルのエリアについてまとめると、次のとおりです。
- プラチナバンドがないため屋内でつながりにくい傾向がある
- 問題なくつながるという口コミもある
- auのパートナー回線提エリアが2023年5月以降に増える予定
- パートナー回線が充実することで繋がりやすくなる
楽天モバイルはプラチナバンドを保有していないため、提供エリア内であってもつながりにくいという口コミが多いです。
ですがauとのパートナー回線が今後増える見込みのため、つながりにくさについては今後解消される見込みです。
また人によっては電波の受信に全く問題ない方もいます。
実際に契約して、電波を受信できるかどうかを試してみることをおすすめします。